もう恋はしない?
桜が散った跡の残る街路樹を、伊原と肩を並べて歩く。
部活の事、進路の事、家庭の事。伊原が話している隣で私が相槌を打つ。
しばらく世間話を続けていたが、急に伊原が黙り込んだ。
「伊原、どした?」
不思議に思って聞いてみた。
「水城先輩は…」
「ん?」
隣にいるのに何だか聞き取りにくい。それくらい小さな声で話始めた。
「水城先輩、自分の事はあまり話してくれないんですね…」
「え…そうかな?」首の辺りをさすりながら応える。
伊原が一歩前にて出て私の方を振り返った。
「私、水城先輩の事もっと知りたいんです」
さっきまでの笑顔が消えて代わりに真剣な面持ちになる。急にどうしたんだろう…。
「こんな事言って、可笑しいと思われるかもしれません。だけど、私…」
ドクン…!
(似てる…)
私の中の記憶が一気にフラッシュバックされる。
そう、あの時の記憶が。
どんな顔していたんだろう。目の前で伊原が涙ぐんでいる。気付いた時にはもう遅かった。
部活の事、進路の事、家庭の事。伊原が話している隣で私が相槌を打つ。
しばらく世間話を続けていたが、急に伊原が黙り込んだ。
「伊原、どした?」
不思議に思って聞いてみた。
「水城先輩は…」
「ん?」
隣にいるのに何だか聞き取りにくい。それくらい小さな声で話始めた。
「水城先輩、自分の事はあまり話してくれないんですね…」
「え…そうかな?」首の辺りをさすりながら応える。
伊原が一歩前にて出て私の方を振り返った。
「私、水城先輩の事もっと知りたいんです」
さっきまでの笑顔が消えて代わりに真剣な面持ちになる。急にどうしたんだろう…。
「こんな事言って、可笑しいと思われるかもしれません。だけど、私…」
ドクン…!
(似てる…)
私の中の記憶が一気にフラッシュバックされる。
そう、あの時の記憶が。
どんな顔していたんだろう。目の前で伊原が涙ぐんでいる。気付いた時にはもう遅かった。
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