わがまま ?
「過去形?」
「だって…」
「もぅ嘘つくなよ。」
フワッ
頭に置かれた大きな手。
伝わるぬくもり。
でも、欲しいのはこの手じゃなぃ。
いつだって求めるのはたった一つ。
「だぃ…す…き…。」
今も――泣きたいくらい…叫びたいくらい……。
「大好きだよ〜……。」
急激にぼやけていく視界の中、カズヤが微笑んだ。
そしてポケットから私の携帯を取り出す。
かざされた画面には
着信履歴10件
『 レ ン 』
「な…んで……。いつの間に…?」
着信音なんて鳴らなかった――
「さっきマナーにしといた。ぅぜぇくらいかかってきてたよ。」
なんで電話なんて……。
受け取った瞬間、手の中で携帯が震えた。
レンだ―――\r
カズヤに目で促され、バイブよりも震える指で通話ボタンを押す。
ピッ
「…はぃ……。」
耳元で荒い息。
それだけでも、レンだってわかるよ。
「レン………。」
「今どこ…。」
かすれた小さい声。
でもあなたの声は聞き逃さない……
「公園…。」
ピッ
電話が、切れた。
「だって…」
「もぅ嘘つくなよ。」
フワッ
頭に置かれた大きな手。
伝わるぬくもり。
でも、欲しいのはこの手じゃなぃ。
いつだって求めるのはたった一つ。
「だぃ…す…き…。」
今も――泣きたいくらい…叫びたいくらい……。
「大好きだよ〜……。」
急激にぼやけていく視界の中、カズヤが微笑んだ。
そしてポケットから私の携帯を取り出す。
かざされた画面には
着信履歴10件
『 レ ン 』
「な…んで……。いつの間に…?」
着信音なんて鳴らなかった――
「さっきマナーにしといた。ぅぜぇくらいかかってきてたよ。」
なんで電話なんて……。
受け取った瞬間、手の中で携帯が震えた。
レンだ―――\r
カズヤに目で促され、バイブよりも震える指で通話ボタンを押す。
ピッ
「…はぃ……。」
耳元で荒い息。
それだけでも、レンだってわかるよ。
「レン………。」
「今どこ…。」
かすれた小さい声。
でもあなたの声は聞き逃さない……
「公園…。」
ピッ
電話が、切れた。
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