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特務戦艦ホーリー・ピーコック43

[297]  宵待夜霧  2007-05-06投稿
通路を進む。
緊張に身を固くしていると、

「クスッ、そんなに緊張しなくていいわよ。」

と、見抜かれてしまった。

扉の前まで来ると、突然声が響いた。

『アリア=ブリュンヒルデ特級大佐、確認しました。
一名確認出来ません。
拘束します。』

「えっ!?」

驚いているうちにアチコチの壁、天井、床からレーザー銃が現れ、俺に銃口をむけた。

「ちっ、ちょっとっ、大…」

大佐に助けを求めようと手を伸ばそうとすると、

バチュンッ!

と、耳元で音がして熱気が肌を焼いた。

『警告。動かないでください。』

チラリと見ると天井のレーザー銃の一基、その銃口から煙が出ている。
俺は手を伸ばしかけた姿勢で固まってしまった。

「あらら、ごめんなさい。この通路のアチコチにいろいろセンサーがついてるの。
忘れてたわ♪」

コロコロ笑う彼女に軽い殺意すら覚えながら、

「早くなんとかしてくださいよ!!」

と、急かす。

「はいはいっ♪
アリア=ブリュンヒルデ特級権限において、彼、ツバサ=オオトリ軍曹に現在より24時間、3級権限をあたえます。」

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