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証明写真?

[837]  夜野 灯  2007-05-11投稿
「呪いの証明写真って知ってる?」
「なにそれ?」
「駅とかに証明写真の機械あるじゃん」
「面接の写真とか撮るやつ?」
「そう!友達から聞いたんだけど…ある駅で、ある物を持って証明写真撮ると、同じ顔の写真のはずなのに…四枚目に自分の死顔が写るんだって」
「まじで?そんな訳ないじゃん。誰か見たの?」
「ん…見た人はいるけど、見た人はいないらしいよ。」
「意味分かんない?それってナゾナゾ?」
「違うよぉ。写真撮った人もそれを見た人も、死んじゃうらしいんだよね。」
「なにそれ?なんかの映画のパクリ?」


僕がファミレスで、卒業論文を考えていると、隣の女子高生が話しているのが聞こえた。
テーマが【都市伝説】だった僕は、その話を詳しく聞いてみる事にした。
「ごめん。その話詳しく聞きたいんだけど」
高校生の冷たい目線が僕に刺さる。
「ナンパ?迷惑なんですけど!」
「違うよ。都市伝説を調べてて、話聞こえたから。良かったら詳しく教えて欲しいんだけど」
高校生は顔を見合わせながら、何かを相談し始めた。
「怪しくない?」
「絶対怪しい。」
「だいたい都市伝説ってなに?」

僕は怪しい人物って思われてるみたいだ。
でも、ここで聞いておかないと論文が間に合わない。
僕は学生証を出して話かけた。
「僕は西大の四年で、遠野岳って言うんだけど、信じて貰えないかな?話聞いたらすぐ消えるからさ。」
高校生は口を揃えて
「教えてもいいけど…私達にメリットないしねぇ。」
「分かった。ここの代金はおごるからさ!それでどう?」
「本当に!ラッキ〜!」
痛い出費だけど、ここはしょうがない。でも、三人分かぁ。いくらになるんだろう?
「ごめんね。おごって貰って。で…何を聞きたいの?」
「さっき話してた【呪いの証明写真】の事を詳しく聞きたいんだけど」
「あっ!あの話。いいよ。その前にケーキ頼んでいい?」
まじですか。どこにそんなに入れるんだよ。って三人共?
はぁ〜。明日、BOOKOFF行きかぁ?
「いいよ。じゃあ、詳しく話してくれるかな?」
「いいよ。私も友達から聞いた話だからそこまで詳しく無いけど…」


彼女達から一通りの話は聞いたが、一組だけではまだ情報が少ない。
俺はその友達を紹介して貰う事にした。

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