携帯小説!(PC版)

dis-[68]

[212]  遥香  2007-05-12投稿

風間「――それで、私から何を聞きたいと?」

研究員「はい――あの同調率は、はっきり言って…異常です。…我々の想定を超えています。…風間司令官、彼は一体……何かあるのではないですか?」


里山「……」

風間「私はまだ、研究局から他の全機体のコンディションの報告も、聞かされていない。フェイ――その仕事はもういい。そんなことを詮索するより、もっと他に今やるべきことがあるだろう。」

研究員「しかし司令……」
風間「いけ」

研究員「はっはい!失礼致しました!」


風間の口調はいつもと何ら変わらない。しかし風間のその身体から溢れる畏怖とした空気は、その研究員に反論の選択肢など微塵も与えなかった。研究員は明らかに一杯一杯の様子であたふたしている。そして慌ただしく礼をすると司令官室を出ていった。


里山「貴之、いいのかそれで…?麻川祐希とやら、気に掛かるだろう。上のシナリオに支障が出ると取り替えしがつかんぞ?」


風間「平気だろう。所詮、塵にすぎん。」


里山「……眼目の塵は、厄介だ。」

風間「――」


里山「フェイヴェリスの機体の件は、全て怜子くんに任せておくよ。」

副司令官里山玄はいった。
風間「あぁ」

‐‐‐
――――‐‐‐
――


あれから2日――
たったらしい。

祐希「実感ねェって……」

祐希はベットで安静にするように言い付けられていた。
病室の扉が開く。

瑞枝「そうでしょうね。気分はどう?」

そういいながら入ってきたのは瑞枝。

祐希「…またアンタか――」
瑞枝「病室で縁があるそうで、」

ツカツカと歩みを進めベットの脇に立つ。


祐希「別に気分は良いとは言えないぞ?――瑞枝、使真…アイツらは何なんだ?」

上体を起こしながら敢えて質問する。

瑞枝「説明したはずだけれど?」

祐希「あぁ“目的”はな。俺が聞きたいのはどうして使真が、ここを【神都】だと定めて来たか、だ。」

祐希は瑞枝に言い逃れはさせまいとして見やった。その様子に瑞枝も素直に問いに従う。

瑞枝「わかったわ、そうね。以前は、使真については『解っていない』そう、あなた達に言ったわ」

祐希「――」

瑞枝「けれど、確かに解っていることは少しだけあるの」

瑞枝は神妙な面持ちで言った。

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