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頼り 〜続

[190]  ふく  2007-05-12投稿
不思議と涙は出ない
何処にいるのかも
何をしているのかも分からなくなった今この空と風だけが頼りなのか

空は繋がっている
風が思いを届けてくれる

何度も名前を呼んだ
何処までも続く空を頼りに
風の流れを頼りに

空を見上げ
風を仰ぎ
何度も名前を呼んだ
悔しさと虚しさと悲しみで一杯になった気持ちを隠すように強く名前を呼んだ

泣くつもりはなかった
泣きたくはなかった現実だと信じたくなかった

涙が乾く前にまた次の涙が溢れ出す

それでも呼んだ
呼べるだけ呼んだ


止めどなく流れる涙とは裏腹に
君の名前を呼ぶ声がかすれてゆく

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