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旅人の約束

[214]  シェリー  2007-05-13投稿
電話で話したことなんて何百回もあるのになぜか無性に緊張して声が震えた。「もっ…もしもしっ」情けない。噛んでしまった。
「もしもし〜真奈美のこといじめないでよ〜ホントに沖縄行くんだから。ゆっくり一人旅したいから車なの。途中気に入ったとこあったら沖縄には行かないけどね」
切羽詰まった僕と違い愛があまりにいつもどおりだったので僕は体の力が抜けて、ヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
「とにかく話そうよ。あんなメールじゃ意味わかんないし。」
「聞いたでしょ〜病気なのビョーキ。死ぬの。猫って死ぬとき家出すんだよ。あたし猫科だからさ。この携帯は切ったら捨てるわ。あたしのことは…時々。ほんの時々思い出してね。さよなら」愛は一方的にそう告げると電話を切った。僕は立ち上がることができなくて、「諦めたほうがいいよ」と言う真奈美の声でようやく動き出した。
「追いかけるわ」

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