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‥ありがとう

[231]  くるぱー  2007-05-14投稿
すべてのことが嫌になった。理由はわからない。なにをしてもつまらない。『俺はなにがしたい?』わからない。その日から『俺は夢を探しにいこう』と思うようになった。それから考える間もなく東京行きのチケットを予約した。家族にも親友にも打ち明けることもできないまま、逃げるように仕事をやめ、少ない金を握りしめ一人空港へむかった。ベンチに座り飛行機の時間がくるのを待っていた。時間ははっきりと覚えている。「朝の5時10分だった。」そのとき後ろから『おいっ!』
振り向くとそこには小学校からずっと一緒だった親友が二人、怒った顔で立っていた!『お前、俺らにも言わねーで1人で行こーとしてんのか』
俺は言葉がでなかった。二人は俺のほうへ近づいてきた。『殴られても仕方ないな〜』と思いながら下を向いていた。
すると俺の肩を叩いて『悩んだ時は俺らがいるんだから一人で考えようとするな!何のダメの親友だよ!お前東京行こうとしてんだろ?』俺は小さく「‥うん」とうなずいた。『何か掴むまでは絶対帰ってくるなよ。俺らが自慢できるようなBIGな人間になってくれや!頑張ってこい』
その瞬間、俺は涙がとめどなく溢れてきた。前が見えなくなるほど。『泣くなよ。ほら、時間だぞ!』そう言って背中をポンっと押してくれた。
言葉に出せなかったけど「‥ありがとう」そう何度も心の中で叫んだ。

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