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恋人未満8

[631]  カトリ  2007-05-14投稿
「奈緒、今日は朝まで一緒にいたい。」


健吾はそう言うと、奈緒の肩を抱き寄せた。


付き合い始めて一ヶ月。


キスもたくさんした。


お互いの事もだいぶ解ってきた。



「うん。」


奈緒は健吾にキスをした。


2人、手をつなぎ、ラブホテルに入る。


先にシャワーを浴びた奈緒がバスルームから出てきた。


「俺も浴びて来る。」


「うん。」



正直、奈緒は、乗り気ではなかった。


あれからも、ずっと哲也の事ばかり考えていた。


哲、どうしているかな…。



元気かな…



少しは、私がいなくて寂しいと思ってくれてるかな。


あの日、哲の私に対する気持ちが、少し解った気がした。



私のいった言葉に対して、怒っていたという事は、哲も、全く体だけを求めていたわけでは、なかったのではないか。


でも、哲は、それを言葉にしなかった。


多分、私と同じ考え…



2人の関係が壊れるのを恐れてた?

でも、結果、今も壊れたよ…



哲……


どうせ壊れるなら、一時でも、私は哲の恋人になりたかった。


でも、それはもう叶わない願い…


健吾に抱かれる事で、哲への想いはかき消せるって思っていた。



なのに……


何度、セックスしても、健吾の愛を感じても、私は満たされない。


私、どうすればいいの?


12月


健吾が、一人暮らしを始めた。


奈緒は、週に何度か泊まりに行くようになっていた。

「健くん。コンビニ行こっ。お茶買いに。」


2人は歩いて、コンビニへ向かう。

「いらっしゃいませ。」



そこにいた、店員は哲也だった。



「…て…つ…」


哲也も奈緒に気がつく。


「よっ。哲也!このこ、俺の彼女の奈緒。」


えっ…??


「こっちは、大学のサークルの後輩の哲也。…あれ??知り合い?」


「…う…ん…」


奈緒は動揺を隠せない。



哲也が口を開いた。


「高校ん時のクラスメイト。久しぶり。奈緒。」


感想

  • 7208: 続き〜!!! [2011-01-16]

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