携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ナイト・オン・ドラグーン【100】話『最後の鍵』

ナイト・オン・ドラグーン【100】話『最後の鍵』

[217]  みるく  2007-05-14投稿

扉を抜けた先は上階へと続く階段が続いていた。

全力でアインとマナは駆け登る。

エリスを死なせてしまった…それも自らの手で。

胸の鼓動が激しくうっている。

今にも食い破れそうで、鋭く痛んだ。


駆け登る足の疲れも忘れ、さらに駆ける。


階段を登り上がった先に扉が現れた。

それを躊躇なく開け放つ。

この先に奴が待っている。

エリスを盾にしたあいつがっ!


『しばし、遅いではないか?』

ジークの姿を認めた瞬間、言葉を投げ掛けられた。

その言葉にアインは更なる怒りを感じた。

『ジーク貴様ぁ!エリスを…よくも…』

『ふんっ盾にしたまでよ、使える部下だった』

その皮肉が聞こえた瞬間、アインの中で太かったはずの何が音を立て切れた。

剣を抜く。

踏み込み。

構わず、剣を振り下ろした。


『ぐ…』

ジークがのけ反る。

浚に、

薙ぎ払い、振り上げ、突き刺した。

しかし、鮮血が散るのではなく、肉片が飛ぶのでなく、既に影となっているジークの体からは黒い何かが噴き出すだけだった。

『お前の負けだよ、ジーク』


『ア、アイン…きさまぁ…』


『殺すまえに言いたいこと言え』


『ふ…この期に及んで情けか?ふざけるな!』

ジークは立ち上がり、突き刺さっている剣を引き抜く。

『貴様に余の何がわかる!?、何不自由のない生活を送ってきた貴様に!!』

『なんだと…?』

『凍える地べたで寝、石などで飢えを凌いだ余の何がわかる!?』

『ジーク…お前は悲しいやつだな』

『ぇえい!なんだその目は!?貴様の父と同じような目をしよって!!』

『言いたいことは…それだけか?』

不意にジークの背後にアインは気を取られる。

大きな砂時計が刻一刻と時を刻んでいる…

『気付いたか…あれが最後の鍵だ』

ジークが砂時計へと歩みよる。

『あっおいまて!』

『貴様に殺られるなんざより、我が手中に堕ちぬ世界何ぞくれてやる』

ジークが砂時計に闇を放つ 。
砂時計に亀裂が入り、砕けた。

『貴様の正義なぞ、無意味だったということを思い知れ!悔いるがいい!』

感想

感想はありません。

「 みるく 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス