ナイト・オン・ドラグーン【101】話『脱出』
砕けた天時の鍵”聖砂漏”は砂塵となり舞った。
ジークは守護しなければならない最期の鍵を自ら破壊し、鍵の消失によりその影の体も消えつつあった。
消え逝くジークの甲高い笑い声が響く。
『滅びよ…』
言い残しジークは完全に消えた。
『終わりましたね…』
マナがつぶやく。
『ぁあ…これでやっと。』
『封印騎士団の領主を伐ったんです、早くリオ達の加勢に行きましょう』
そうだった。下の広場ではまだリオ達が応戦している。
踵を返し、扉へと手を掛けた。
不意に足元が揺らいだ。
『!?鍵を失い崩れかけてます!早く脱出しましょう』
『な…またか!!』
神水の塔、同様また天時の塔も崩れようとしていた。
突然、天井が割れた。
『いやはや…どんぴしゃ。乗れ小僧ども!』
レグナが舞い降りる。
『助かったよレグナ!』
竜の背に二人は乗り、崩れゆく塔を脱出した。
ジークは守護しなければならない最期の鍵を自ら破壊し、鍵の消失によりその影の体も消えつつあった。
消え逝くジークの甲高い笑い声が響く。
『滅びよ…』
言い残しジークは完全に消えた。
『終わりましたね…』
マナがつぶやく。
『ぁあ…これでやっと。』
『封印騎士団の領主を伐ったんです、早くリオ達の加勢に行きましょう』
そうだった。下の広場ではまだリオ達が応戦している。
踵を返し、扉へと手を掛けた。
不意に足元が揺らいだ。
『!?鍵を失い崩れかけてます!早く脱出しましょう』
『な…またか!!』
神水の塔、同様また天時の塔も崩れようとしていた。
突然、天井が割れた。
『いやはや…どんぴしゃ。乗れ小僧ども!』
レグナが舞い降りる。
『助かったよレグナ!』
竜の背に二人は乗り、崩れゆく塔を脱出した。
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