携帯小説!(PC版)

飛んだ夏

[320]  2007-05-16投稿
あの夏
家に帰っても飛び込む女の体はもうなかった

世界中の不器用な男逹が
闘うために立ち上がった

たったひとつの思いを持った男は強い

にぎりつぶした紙を放り投げてもゴミ箱には入らなかった

不安を消すためのキスのないセックス、
スカートからのぞく品のない細い足、
左目の水泡、
緊張感のない仕事、
ついていきたくない上司、
情のない男、
堕ちていくばかりの父親、娘を犯す父親、
浮わついた土曜の街、
子を育てぬ母親、
職権をたてに人のすきまに入り込む警察官、
政治家さんキレイなお金は一体どこにあるの?
そして
子供を堕ろす親、

そんな話ばかり
酒もうまくないよな

片道燃料のあの時代
男逹は飛んでいった

死ねなかった者の中から生まれた者逹よ、

お前は闘っているか?

俺は、俺は・・・

感想

  • 7113: この詩好きです アヤミ [2011-01-16]

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