ボブじいさんの店〈ミカエルとルシファ編〉?
ギィー・・・
(相変わらずくそ重い扉だぜ。今時こんな分厚い扉を開けて入って来る客なんているのかよ)
「何だ、お前か。寒いから早く閉めてくれ」
「何だはねーだろう、ボブじいさん。ただ一人の常連に対してさ」
暗がりの店内の5、6人も座れば狭いくらいのカウンターに座る。客は俺一人で まあいつもの事だ。ボブじいさんは無言でロックグラスに無造作に氷をつっこんでアーリータイムスを注いでいる。俺はポケットからクシャクシャになったマルボロを取り出し火を点ける。店内にはアートブレーキー&ジャズメッセンジャーが流れている。たいがいこのCDが終わると誰だかわからないがしゃがれた声のブルースが流れ出す。この繰り返しだ。2枚しか持ってねーんじゃねーかと俺は踏んでる。
「ねぇ じいさん。なんか面白い話とかない?」
「なんかって言われても無いなあ」
「じゃあ この話し知ってるかなあ。なんかで聞いたんだけど天使と悪魔って実は天使が悪者だったってさ。俺にはよく分からなかったけどなんだか気になってさ」
落ちかけた煙草の灰を灰皿に落した。
ボブじいさんはやけに甘い香りのする葉巻を吸っている。
「知りたいか?」
「もう一杯作ってくれたらね」
面倒くさそうにグラスを取り上げてアーリーを注いでゆっくり話し始めた。
(相変わらずくそ重い扉だぜ。今時こんな分厚い扉を開けて入って来る客なんているのかよ)
「何だ、お前か。寒いから早く閉めてくれ」
「何だはねーだろう、ボブじいさん。ただ一人の常連に対してさ」
暗がりの店内の5、6人も座れば狭いくらいのカウンターに座る。客は俺一人で まあいつもの事だ。ボブじいさんは無言でロックグラスに無造作に氷をつっこんでアーリータイムスを注いでいる。俺はポケットからクシャクシャになったマルボロを取り出し火を点ける。店内にはアートブレーキー&ジャズメッセンジャーが流れている。たいがいこのCDが終わると誰だかわからないがしゃがれた声のブルースが流れ出す。この繰り返しだ。2枚しか持ってねーんじゃねーかと俺は踏んでる。
「ねぇ じいさん。なんか面白い話とかない?」
「なんかって言われても無いなあ」
「じゃあ この話し知ってるかなあ。なんかで聞いたんだけど天使と悪魔って実は天使が悪者だったってさ。俺にはよく分からなかったけどなんだか気になってさ」
落ちかけた煙草の灰を灰皿に落した。
ボブじいさんはやけに甘い香りのする葉巻を吸っている。
「知りたいか?」
「もう一杯作ってくれたらね」
面倒くさそうにグラスを取り上げてアーリーを注いでゆっくり話し始めた。
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