ただ君に。ただ君が。
・・・ただ・・・君に会いたかった。ほんとにそれだけだった。
君の腕は細くて、元気で、・・・僕にはつかまえられなかった。
そして君は愛しい奴のところへ走り出す。
長い髪を風に遊ばせて。
君の幸せを心から願えるほど僕は大人じゃない。
だけど・・・僕は君の笑顔が大好きだった。
・・・そう。何より君の笑顔が大好きだった。
君が欲しかったんじゃない。
君の笑顔が欲しかったんだ。
・・・足りない。「愛してる」でも、「愛しい」でも、「恋しい」でも。
・・・君の笑顔が見たい。
・・・君に会いたい。
ただ・・・
それだけだった。
ありがとうありがとう
・・・本当に・・・。
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