神龍湖ぱーと?-?
ボクは夏休みの間中、バアちゃんの家から神龍湖に通った。ただ遊びに行くのではなく、願ごともしに。
最初に、神龍湖の神様に願ごとをしてから、湖で魚を見たり、魚達とたまに一緒に泳いだり、深呼吸したり、していた。そのうちに、心に開いた大きな穴は、最初の頃よりは小さくなったようなきがした。
神龍湖は森に囲まれているから、とても気持ちがいい。緑の匂いで胸を膨らまして、悲しみを吐き出す。吐き出された悲しみは、森の綺麗な空気によって浄化されていく。悲しみが消えるのを、見ることはできなくても感じることはできる。
そんなある日、神龍湖に女の子が来ていた。女の子は、髪の毛を後ろに一つに括っていた。背は、ボクよりちょっと高めかもしれない。ボクが見ていることを知らない女の子は、ただ湖を眺めていた。
ボクは、女の子に近づき声をかけた。
「何してるの?」
急に話し掛けられてびっくりした女の子は、きゃっ、と短く叫んでボクの方を見た。
「あなた、だれ?」
「ボクは克。夏休みから、ここに引っ越して来たんだ。君は?」
「私、春夏。春夏って書いて、はるな、って読むの。こっちには、もう慣れた?」
ボクは、うん、と頷いた。それをみて春夏ちゃんは、微笑んだ。続
最初に、神龍湖の神様に願ごとをしてから、湖で魚を見たり、魚達とたまに一緒に泳いだり、深呼吸したり、していた。そのうちに、心に開いた大きな穴は、最初の頃よりは小さくなったようなきがした。
神龍湖は森に囲まれているから、とても気持ちがいい。緑の匂いで胸を膨らまして、悲しみを吐き出す。吐き出された悲しみは、森の綺麗な空気によって浄化されていく。悲しみが消えるのを、見ることはできなくても感じることはできる。
そんなある日、神龍湖に女の子が来ていた。女の子は、髪の毛を後ろに一つに括っていた。背は、ボクよりちょっと高めかもしれない。ボクが見ていることを知らない女の子は、ただ湖を眺めていた。
ボクは、女の子に近づき声をかけた。
「何してるの?」
急に話し掛けられてびっくりした女の子は、きゃっ、と短く叫んでボクの方を見た。
「あなた、だれ?」
「ボクは克。夏休みから、ここに引っ越して来たんだ。君は?」
「私、春夏。春夏って書いて、はるな、って読むの。こっちには、もう慣れた?」
ボクは、うん、と頷いた。それをみて春夏ちゃんは、微笑んだ。続
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