携帯小説!(PC版)

海辺の氷

[251]  2007-05-21投稿
火に水をかけず
グラスの中の氷の音が聴こえるよう
雨がやんでいるうちに川に流そう

泣いた
明日のウソが怖くて
泣いた
今日のウソが怖くて今
泣いた

煙のようにいくつにも形を変えて誰にも気付かれずに埋もれてゆきたい

誰か俺を海に連れて行ってくれ
ビジネスで日が暮れるよりはずっとマシだ

迷いを乗せて明日へ向かう今日の居場所をやがて探す波の音だけ聴いている

どうだ?少しは気も晴れたか?

今日を抜け出すために明かりをつける

ウソとクソと金とメシと酒と仕事と女と友は
日常?非日常?

表現とビジネスの間で
俺には今一杯の酒が必要だ

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