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ゆりかご「初恋編?」

[421]  露伴  2007-05-24投稿
ずっと楽しくて落ち着く。ずっとここに居たいと思った。
「ねぇ、優君?」
「ん?」
「先週遊んだとき高台に忘れ物しちゃったんだ。」
「一緒に取りに行ってほしい。そういうことか?」
「正解!いいでしょ?」
「んーどうしよっかなー?予定はないしまぁいいか。
「ありがと!じゃあいこっ!」
高台へは学校の裏から歩いて15分程度の所にある。
大体はあそこで下級生の相手をしたりして皆で遊んでいる。
「あったあった!あったよ優君!」
「相変わらずスゴイ元気だな・・。競争なんていうから息切れが・・。」
「なぁ、ちょっと疲れたから休憩しないか?」
「う〜ん、仕方ないなぁ〜。」
そうして俺たちはベンチに座りこんだ。
小さいベンチなので距離が結構近い、未だに少し緊張する。
「ねぇ、優君?」
「なんだ?」
「じぃ〜」
「な、なんだよっ。」
「あはは!赤くなってる赤くなってる!」
「う、うるさい!帰るぞ。」
「待ってよ、優君〜。」
「ねぇ、たまにはこっちで帰らないか?」
「うん、いいよ。」
普段は通ることの無い道だ。いつも通る道は舗装されているので
今はこの道を通る人はいないそうだ。
「しっかし粗大ゴミが多いなぁー、皆捨ててくのか。」
「冷蔵庫にタンス、いっぱいあるねぇ〜。」
「うっ、酷い臭いだな・・。」
「あそこの冷蔵庫に虫がいっぱいたかってるよ?」
「中身入ったままなんじゃねーのか?なんか出てるしよ。」
しかし、よく見てみると「それ」は食物なんてものじゃなかった。
『足』
足が飛び出していたのだ。黒くて、少し崩れてて、ひき肉みたいな。
「あぁ、あ・・、あ足ぃ!?」
「ひィ!!?」
「こ、このみ・・。警察、警察呼ばないと!」
「う、うん!」
がさがさ がさがさ
「うあぁ!?誰かいるのか!?」
「ゆ、優君?」
そう、紛れも無く音がした・・。茂みを揺らしながら片腕がみえた・・。
「いたんだ・・、だれか見ていたのかもしれない・・。」
「だ、誰かって見ていたのならどうして隠れるの?」
 
嫌な予感。人間に違いない。しかし、なぜ姿を消したか。
恐怖から逃げ出したなんて感じじゃあなかった・・。
そう・・、ここから・・、ここから俺たちの日常は擦り切れていく。

感想

  • 7177: 意見です。「紛れもなく音がした」って言葉は少しおかしい気がします。「確かに紛れも無く…」のほうがしっくりくると思います。後?の始めらへんに、「…のだ」という語尾が二回続いているのですがここだけ他の語尾とは違う表現だし少し幼く聞こえます。内容は好きなので続きを期待しています!!頑張ってください! 天沢 [2011-01-16]
  • 7185: 投稿者の露伴です。ご意見ありがとうございます。ご期待に答えられるよう頑張ります! [2011-01-16]

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