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航宙機動部隊第二章・36

[456]  まっかつ  2007-05-26投稿
そしてパレオス建国暦四0七年・同星邦首都・第四惑星ティヴィタヴェキア―\r
その中でシテは、政治的中枢を成していた。
政府官公庁群が集まり、又そこの住人達を批判するマスコミ勢力に取ってもメッカであるのは言うまでもない。
そして、政治現象と関連深い金融センターにもなっていて、リアルト街が国内の株価・債券・為替をコントロールしていた。
全国からのマネー・情報・権力を一手にし、郊外には世襲官僚層の居住区と教育機関が広がり、正に『シテを制する者はパレオスを制す』分けだ。

時事討論番組《オールナイト=ディスカション》はただでさえ、星民の耳目を大量動員出来る人気番組だが、帝国の侵略を前にして、今までに無い加熱振りとなっていた。
語るべき話題は幾等でもあった。
新年期第五日は増してや、今年初めての放映であったのだから、関係者達の意気込みと緊張感は、それこそ戦場だった。
『統合宇宙軍の侵略―これはもう避けれ無いのかどうか?ここで、特別ゲストを紹介しよう―ここから銀河中央域の更に向こう、軍事的には帝国以上の大邦だ―テンペ=ホイフェ=クダグニン国家監察官さん』
宙際世界でもデカニロ=ニラ=ゴンツァガ氏はジャーナリストとして著名人だった。
この番組が辺境の一小国にしては破格の評価を受けているのも、企画を通してから一貫してシニアコメンテーターを買って出た彼の手腕と人脈に負う所が大きい。
『我が国はね―はっきり言って周章狼狽の極だよ―四00年にして初めて一万隻規模の軍閥連合から挑戦状を叩き突けられた。こんな事態はね―私含めて誰も予測していなかった。グイッチャルディーニ元首代行は頑張ってくれているけど、正直今度ばかりは危ないんじゃないかと言われている。そこでね。貴方の国は公社軍と過去三回もやりあって独立を守って来た。その貴方から見てどうしたら良い?この事態?』
そう、これこそがテンペの(デビュー戦)なのだ。
いきなり時事討論と聞いて彼女も少し戸惑ったが、だからと言ってここで逃げ出す分けにも行かなかった。
『その前に一つ、皆さんに考慮して頂きたい事が有ります―今の話、まるで帝国との対決は既成事実かの様に扱われているみたいですが、これだけ闘いを避けようとして、では何故誰も和平を唱えないのでしょうか?』
少なくとも少女は物怖じを表にしなかった。

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