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スネイクマン

[340]  蛇腹 板次  2007-05-26投稿
黒谷 祐輔。
19歳、大学生。将来の夢は「ヒーロー」…

七歳の時に両親を強盗に殺害された祐輔は、今もあの“惨劇”の悪夢にうなされることがある。血塗れで床に横たわる優しかった母…祐輔にとって強さの象徴だった父。
犯人は未だに捕まっていない。だから祐輔は、自分で捕まえることにした。そのために入部したのが「ヒーロー研究部」…

「犯人を捕まえたい気持ちはよくわかる…でもなぁ祐輔、俺たちは警察じゃないんだ…無茶だよ。」
部長のデブ…いや田沢が言った。田沢には無理かもしれないが自分にはできる。祐輔はそう信じていた。
「じゃあ先輩たちはデザインを考えてくださいよ。かっこいいやつ!ただしありきたりなのはだめですよ!」
「協力してあげれば?どうせやることないっしょこの部…」
副部長の神崎が、祐輔が用意した色鉛筆と画用紙を広げた。
「ムカデ男ってのは?」
「完全に敵だろそれ。」
「正義か悪かは行動で決まるんだよ!」
田沢と神崎のおなじみ“ヒーロー漫才”
を聞きながら、隣で黙々と鉛筆を動かす女がいる…唯一の女子部員、佐々木 真希だ。
「できた!みてみて!かっこよくない!?」

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