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かくれんぼ

[190]  サクヲ  2007-05-27投稿
夏の終わりのかくれんぼ
きみを見失った
夕焼けはカシスソーダ
ふいた木枯らし
冷える指
色をつかみづらい
町並みは蜃気楼だ

急にこの世界の
なにもかもに
そっぽむかれた
気がしたよ

ひとりぼっちは
大嫌いだと
きみを置いて
かけだした

いつも最初に
あきらめたのは
そうか
あたしのほうだった

まるで
あの日と同じように
赤くそまってゆく
秋空ははまりすぎだ
話すことなど
なにもない
人の波に消える
きみの背があぁゆがんだ

またしてもすべては今
あたしを疎外してゆく
気がしたよ

ひとりぼっちは
大嫌いだと
きみをひとりきりにした
あたしばかりが
さみしいなんて
なんで
思ってたんだろう?

ひとりぼっちは
大嫌いだと
きみを置いて
かけだした
いつも最初に
あきらめたのは
そうだ
あたしのほうだった

ひとりにされたきみが
今度は
あたしひとりきりにした
きみがいなくちゃ
だめなんだなんて
…今じゃ遅すぎて
言えない

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