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素敵な恋の見つけ方11

[207]  あこん  2007-05-27投稿
「物語の終わりが見えない…。」
ぶっちゃけたが忘れておく。
俺の名は片桐篤。日々襲撃者に怯えて暮らす高一だ。
夏休みに入り、二年とは講習が終わる時間が違うのが救いだ。
「片桐、今日は街まで出よう。」
珍しく神妙な面持ちで話しかけてきたのは久保匠。最近影が薄くなりつつある。
「なんでそんな挙動が不審なんだ?まるで絵に書いたオタクだぞ。」
「俺は模範的オタクだ。」
うわ、言い切った。
「今日は金を多めに持って来ている。人間不信に陥っても文句はあるまい。」
その割りには堂々としているが。
「いくら持って来てんだよ?」
「PS3の高い方が買えるくらい。」
「なんでだ!?」
それはかなりの大金だ。俺も犯罪に手を染めかねん。
「今年は夏を狙ってゲームが大量に出るからな。」
「あぁ…て、ちょっと待て。あの某大作ゲームとかは夏休み前に全部出たじゃねえか。」
「…何を言っているんだ。」
久保は涼しい目で俺を見る。
「最終週の金曜、つまり多くのエロゲが発売される日だ。」
「知るか!」
学生が買うなよ。
「予約だけでも四本、パケ買いの可能性も含めたらまだ少ないくらいだ。」
オタクって、金かかんだな。
「というわけで来い。」
「なんでだよ!俺にメリットねぇだろ!」
「貸してやるから。」
「いらねーって!」
意外そうな顔で久保は固まる。
「…街に出れば今は夏休み。」
そしてぽつぽつと話しだす。
「開放的な婦女子が闊歩する街中。」
…何を言いたいかわかってきたぞ。
「あわよくば他校の女子と出会ってそのまま…。」
騙されるな俺。そんなショップの付近に女の子がいるわけがない。
「うむ、今からだと駅前には女子校の生徒がいっぱいの時間だな。」
久保はさりげなくショップのメンバーズカードを落とした。
住所が見える。駅の真裏じゃん。
「って、えぇ!?あんなとこにそんないかがわしい店があんの!?」
「パソコンショップだからな。普通にあるさ。来るか?今から行けば女子校からのバスがちょうど着く頃だが。」
「行きます!」
…後から考えりゃわかったな、こいつの考えに乗ってもいいこと無いって。
まず、裏通りに女子校生は来ない。バスを降りてすぐに電車に乗るか街に繰り出すかの二択だからだ。
「仕方がないな、一緒に来い。」
「や、やめろよ!?」
いざ、魔窟へ。

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