もう恋はしない(22)
「ごめん、待たせて!」
息を切らせて公園に戻る。夕方になって、随分人気がなくなってしまった。
水嶋君は目を丸くしてる。「どしたの、水城ちゃん」
うん、と言って息を整える。
そして、水嶋君の肩にかかっていたヘッドフォンを外すと、手に下げていた袋からオレンジ色のそれを取り出した。
彼の首周りに手を回す。
(うわっ…柄じゃない事を…)
その行為が急激に恥ずかしくなって来て手が震える。
「な、何か寒くなって来たよね〜」
とか誤魔化したものの…顔が赤いのバレませんように。
「これ、俺に?」
見開いてた目を更に丸くさせて…
私が頷くと
回していた腕を引っ張られた。
「!」
えーと、何ですかコレは?
…
体勢が崩れて、つまり…水嶋君と抱き合ってる!?
今度は私が目(何度も言うけど決して丸くはない)を丸くした。
(ど、どうしよ心臓がっ!!)
ありえない速さでドキドキ言ってる。
黙ってた彼が口を開いた。「俺、今めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう」
「う…うん」
返事するのに精一杯。さっきより更に速くなる鼓動にクラクラ…あ、あれ?
これ、私の心臓だけだと思ったら…。
だからありえないくらい速いんだ…。
息を切らせて公園に戻る。夕方になって、随分人気がなくなってしまった。
水嶋君は目を丸くしてる。「どしたの、水城ちゃん」
うん、と言って息を整える。
そして、水嶋君の肩にかかっていたヘッドフォンを外すと、手に下げていた袋からオレンジ色のそれを取り出した。
彼の首周りに手を回す。
(うわっ…柄じゃない事を…)
その行為が急激に恥ずかしくなって来て手が震える。
「な、何か寒くなって来たよね〜」
とか誤魔化したものの…顔が赤いのバレませんように。
「これ、俺に?」
見開いてた目を更に丸くさせて…
私が頷くと
回していた腕を引っ張られた。
「!」
えーと、何ですかコレは?
…
体勢が崩れて、つまり…水嶋君と抱き合ってる!?
今度は私が目(何度も言うけど決して丸くはない)を丸くした。
(ど、どうしよ心臓がっ!!)
ありえない速さでドキドキ言ってる。
黙ってた彼が口を開いた。「俺、今めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう」
「う…うん」
返事するのに精一杯。さっきより更に速くなる鼓動にクラクラ…あ、あれ?
これ、私の心臓だけだと思ったら…。
だからありえないくらい速いんだ…。
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