『革命教団』を名乗るテロリストによって人質となった人々を救出するため龍雅は単身、暗闇のみが支配する廃校内へ侵入した。
やがて龍雅は誰かが接近する気配を感じ、近くの教室に身を隠した。

龍雅（…こちらの動きが感ずかれているのか？）

龍雅の額から汗が滴り落ちる。
教室には机が大量に山積みされているものが数ヶ所あり、龍雅はその奥に隠れた。
やがてテロリストは龍雅の隠れている教室に入って来た。
龍雅は山積みされた机の僅かな隙間からテロリストの様子を伺った。

龍雅（気付いてるわけではなさそうだな…）

龍雅は息を押し殺してテロリストが去るのを待つことにした。
ここで龍雅はこのテロリストから不思議なものを感じ取った。

龍雅（こいつらにはハーツやティンジェルの率いた革命教団のあの雰囲気が感じられない…これはまるで…）

この段階では龍雅はまだ『革命教団』に感化されたテロリストという考えであった。
やがてテロリストは教室を去り完全に足音が消えた時点で龍雅は行動を再開した。

龍雅（とにかく…上に行かなくては…）

龍雅の頭には『彼らの自決を阻止すること』しか頭に無かった。


一方、シェイルの操る『ディア＝パノス』は他の味方のストライカーと共に何とかして白兵戦による戦いに持ち込もうとしていた。

シェイル「とにかく弾切れを誘って！！奴らは実弾だから！！」

しかし、意外な落とし穴があった。
破壊し沈黙したはずのテロリスト側のストライカーが三機、満身創痍の状態ではあるが復活したのだ！
味方のストライカー一機がテロリスト側のストライカー一機に足を掴まれ動けなくなった。

テロリスト「は、早く撃て！！」

味方「こ、こいつ…ぐわぁはぁああ！！」

味方のストライカーはテロリスト側の満身創痍のストライカーに左足を掴まれ動きを封じられた。
その隙をついてマシンガンによる攻撃をもろに喰らい、味方は爆発炎上した。
その様子を見たシェイルは舌打ちをした。

シェイル「予想外だったのさ…」

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