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Baseballーバッテリー?

[622]  §Chika§  2007-05-30投稿
「でも、夢の中で会うんだ!コーチに。だってさぁ、柳コーチだってこんなののぞんでなんか・・」

「もういい。おまえのはなしきいてっと、むしずが走る!かってにいってろ!俺はもうあの世界にはもどらねぇぞ。」

巧はこの話をするといつも機嫌が悪くなる。この原因も野球と別れたきっかけも、ぜんぶあの事件だ。あの事件さえなければ・・・

ポンとだれかにかたをたたかれた。

「まぁたおこらしちゃったのぉ。たくみ、ああなるとてぇつけられないよぉ」

ゆなだった。本名は、坂本 夢夏だ。僕の幼馴染だ。

「そんなこと、わかってるよ」

「ほんとに??わかろうとしてる??野球またやりたいんでしょ?また遠回りに夢でみたなんてうそつかなくたって、巧はさぁ・・」

「いいだろ?べつに。巧の事だってオレは十分わかってるつもりだ!」

「また、祐樹はつもりでおわらせちゃうんだぁ。そうやってあのときだってこうかいしたのにねぇぇ・・・」

「うるさいなぁ!」

僕は怒りに任せて戸を閉めた。ぼくもまた、たくみとおなじくあの事件からはなれられずにいる一人だった。

僕は、教室を出て屋上へむかった。

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