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特務戦艦ホーリー・ピーコック‐入隊試験編‐4

[311]  宵待夜霧  2007-05-31投稿
隣でエリナが息を呑み、アリアも真面目な顔になってこちらを見てきた。

確かに女性ばかりの中で生活をするのは大変だろう。ジョカもその辺りを気にしているのだろうが…。

「…俺は…残ります。」

ジョカが驚いた顔になる。
「いいのか?結構大変だと思うが…。」

俺が頷くと、

「それに…。」

と、前置きし、アリアをビシッと指差すと、

「“こんな”上官に命を預ける事になるんだぞ?」

「ぐさっ!ジョカってばヒドイ…。」

アリアは大袈裟に胸を押さえてのけぞる。

「…それは、確かに大佐は、威厳はないし、マイペースすぎるし、天然かと思いきや意外と計算高いし、笑顔で人を騙すし…。」

俺が言う度に、アリアはのけぞる。
最後には床にしゃがみこんで、“の”の字を書きだした。

「どーせ私なんて…詐欺師ですよー…。
威厳の欠片もないですよー…ぶつぶつ。」

なにやらぶつぶつ言っているが、無視して続ける。

「でも、大佐は…この部隊に俺が必要だと言ってくれました。
俺はそれで十分です。」

俺は笑顔で答えたが、ジョカはまだ心配そうだ。

と、その時、背後のドアから声がかかった。

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