素敵な恋の見つけ方19
「そろそろ終わらせたいなぁ。」
過去最長を予感しつつ思う。
俺の名は片桐篤。何かの影響でモテる事ができない男。
「何か思い当たらないのか?」
訊いてくるのは原因の一つの気がしないでもない友人、久保匠。
変人の友人は変人、という図式が成り立っているのではと思うのだが、どうだろう。
「それでですね、片桐くん。」
さっきまで昼食を摂る事に集中していた日下部佳奈理が口を開く。
わかっていたことだがこの娘もなかなかの変人だ。
「中学時代とかはどうだったんですか?」
「さっき言いかけてたのはそれか。」
中学ねぇ…?
思い出す事といえば、男友達と散々遊び回った事。
女の友達もいたけど、あくまで友達。
…恋愛とは程遠いな。
「…あんまり今と変わらない気がする。」
「なるほど、いい友人に囲まれた中学生活だったと。」
図々しいな久保。どの口がそう言うんだ。
「告白とかの経験は無いんですか?」
「…いや、ない、かなぁ?」
「歯切れが悪いな。」
記憶を辿るが、能動的にも受動的にも無かった気がする。
「というわけで片桐の中学時代の友人に来て頂いた。」
「どうもー。」
久保の背後から現れたのは、確かに見覚えのある顔の女…。
「って要!?なんでここにいるんだよ!別の学校だろお前!?」
「いやー久し振りだねぇ片桐。」
期間にすると約四ヵ月ぶり。確かに久し振りだ。
「違う!そーじゃない!」
「じゃあどうだってのよ。」
昔と全く変わらない、さばさばした感じで笑うのは、要未優(かなめみゆ)。俺とは別の進学校に行ったはずだが。
「いや、だからなんでここにいて、なんで久保と結束したかのように現れたんだ。」
「いや、お昼食べに街まで来ただけなんだけどね。」
「片桐に近付こうとしていた所を捕まえさせてもらった。」
…いつだ?俺と久保はしばらく話し続けていた気がするのだが。
「ではでは要さん。」
「はいはいなんでしょう。」
日下部が要に問う。
そういや、要もそれなりに変な部類だったか。波長があってるのかもしれん。
「片桐くん、彼女が欲しいそうなんですが、出来ないんです。」
「それはそれは。」
「中学時代、そういった話はなかったんですか?」
要が楽しげな目で俺を一瞬見つめる。
「じゃぁ一つ二つ話しましょうかね。」
「や、やめろ!?」
過去最長を予感しつつ思う。
俺の名は片桐篤。何かの影響でモテる事ができない男。
「何か思い当たらないのか?」
訊いてくるのは原因の一つの気がしないでもない友人、久保匠。
変人の友人は変人、という図式が成り立っているのではと思うのだが、どうだろう。
「それでですね、片桐くん。」
さっきまで昼食を摂る事に集中していた日下部佳奈理が口を開く。
わかっていたことだがこの娘もなかなかの変人だ。
「中学時代とかはどうだったんですか?」
「さっき言いかけてたのはそれか。」
中学ねぇ…?
思い出す事といえば、男友達と散々遊び回った事。
女の友達もいたけど、あくまで友達。
…恋愛とは程遠いな。
「…あんまり今と変わらない気がする。」
「なるほど、いい友人に囲まれた中学生活だったと。」
図々しいな久保。どの口がそう言うんだ。
「告白とかの経験は無いんですか?」
「…いや、ない、かなぁ?」
「歯切れが悪いな。」
記憶を辿るが、能動的にも受動的にも無かった気がする。
「というわけで片桐の中学時代の友人に来て頂いた。」
「どうもー。」
久保の背後から現れたのは、確かに見覚えのある顔の女…。
「って要!?なんでここにいるんだよ!別の学校だろお前!?」
「いやー久し振りだねぇ片桐。」
期間にすると約四ヵ月ぶり。確かに久し振りだ。
「違う!そーじゃない!」
「じゃあどうだってのよ。」
昔と全く変わらない、さばさばした感じで笑うのは、要未優(かなめみゆ)。俺とは別の進学校に行ったはずだが。
「いや、だからなんでここにいて、なんで久保と結束したかのように現れたんだ。」
「いや、お昼食べに街まで来ただけなんだけどね。」
「片桐に近付こうとしていた所を捕まえさせてもらった。」
…いつだ?俺と久保はしばらく話し続けていた気がするのだが。
「ではでは要さん。」
「はいはいなんでしょう。」
日下部が要に問う。
そういや、要もそれなりに変な部類だったか。波長があってるのかもしれん。
「片桐くん、彼女が欲しいそうなんですが、出来ないんです。」
「それはそれは。」
「中学時代、そういった話はなかったんですか?」
要が楽しげな目で俺を一瞬見つめる。
「じゃぁ一つ二つ話しましょうかね。」
「や、やめろ!?」
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