携帯小説!(PC版)

[648]  サイコ野郎  2007-06-02投稿
前の会社で働いていた頃、母親からこずかい毎月一万ほどせびられた。


一人暮らしの俺にとってはつらかった。


払わないと「親不孝者」「バカ息子」など罵倒の嵐、この糞ババア、いつかマジで殺してやると呪った事もあった。


しかし中学時代、グレて散々迷惑をかけた手前、半ばあきらめていた事もあった。


やがて俺が社会に働きに出て数年後、おふくろは死んだ。


その時、通夜の席で親戚に一冊の預金通帳を渡された。


額は100万程度、聞けば俺の浪費癖を心配したおふくろが。


毎月俺からせびっていたお金を毎月積み立ててくれたものらしい。

それを聞いた時、俺は号泣して泣いた。


金を請求されるという表向きの事にとらわれ。


なぜおふくろが金を請求するのかという事を考えもしなかった自分自身が誰よりも許せなかった。


母親が死んだ当時、俺は会社をリストラされ貯金も無く失意のどん底だったが。


この100万円のおかげでホームレスにはならなくて済んだ。


今でも駄目なリーマンには変わりはないがな。

感想

感想はありません。

「 サイコ野郎 」の携帯小説

その他の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス