恋愛譚4
村山との待ち合わせは7時半。私は時間までウィンドウショッピングをして時間を潰していた。高級ブティックをフラフラと見て回る。目に写るものに全く意識はなく、「はめてやる」という意気込みとは裏腹に緊張していた。「今日、村山さんとキスするかもしれない」予感めいたものが頭をぐるぐるとまわり、心臓は早鐘を打つ。路地裏のコンビニに駆け込んで、フリスクを買うと、口の中に3粒放り込んだ。口に広がる爽快感が、キスへの予感を強くした。
「エビちゃんかと思った」ふいに後ろから声をかけられ、まさかキスへの予感を感じとられたのではないかとドキドキしながら振り返ると村山がイタズラっぽく微笑んでいた。
食事は韓国料理。目の前には香辛料の効いた赤い料理が並ぶ。お酒が進むにつれ話題はお互いを異性と意識したものに変わっていった。「私会社入ってから彼氏いないんです」「オマエ入社4年目だっけ?そんなに男いないと干からびてんじゃないの?」「心はカッサカサですよね。カラダは…ぶっちゃけ私あんまりエッチ好きじゃないから…」村山はにやついた顔でビールを流し込む。「なんで?キモチいいじゃん」「…いわゆる…イクって感覚味わったことなくて…」村山は声をあげて笑った。「まぁ、女の子は20代後半が一番体も成熟してキモチよくなれるらしいから、今からじゃん?俺なら間違いなくイカせてやれるね」村山はカラカラと笑うと会計を済ませた。「もう一軒行くか」私はこれからはじまる未知の世界への入り口を覗く気がして、戸惑いながら、しかし引き返せないことを感じていた。
「エビちゃんかと思った」ふいに後ろから声をかけられ、まさかキスへの予感を感じとられたのではないかとドキドキしながら振り返ると村山がイタズラっぽく微笑んでいた。
食事は韓国料理。目の前には香辛料の効いた赤い料理が並ぶ。お酒が進むにつれ話題はお互いを異性と意識したものに変わっていった。「私会社入ってから彼氏いないんです」「オマエ入社4年目だっけ?そんなに男いないと干からびてんじゃないの?」「心はカッサカサですよね。カラダは…ぶっちゃけ私あんまりエッチ好きじゃないから…」村山はにやついた顔でビールを流し込む。「なんで?キモチいいじゃん」「…いわゆる…イクって感覚味わったことなくて…」村山は声をあげて笑った。「まぁ、女の子は20代後半が一番体も成熟してキモチよくなれるらしいから、今からじゃん?俺なら間違いなくイカせてやれるね」村山はカラカラと笑うと会計を済ませた。「もう一軒行くか」私はこれからはじまる未知の世界への入り口を覗く気がして、戸惑いながら、しかし引き返せないことを感じていた。
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