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ファントムキッズ(2)

[310]  緑 光  2007-06-04投稿
事務所には“ファントムキッズ”とカタカナで書かれた汚い看板が掲げられていた。プレハブの小さな事務所に入ると、粗大ゴミの山…机も、ソファも、全部ボロボロだ。正面に、校長先生の椅子のようなフカフカの、でもボロボロな椅子があり、一人の青年が座っている。青年は、椅子を回転させて男とアカジィの方を向いた。場違いなほど綺麗な格好、髪の毛は、パーマがかかっていて、肩ぐらいまで伸びている。眼鏡をかけているがたぶん伊達眼鏡だ。白いワイシャツが、ほこりまみれの部屋にくっきりと浮かび上がる。
「金は?」
「一億ある。」
「半分でいいよ。」
青年は、透き通るような爽やかな声で言った。
「デパートの事件もおまえらが?」
男が訪ねると、青年の目つきが変わった。
「まぁね…俺が殺した。誰にも言うなよ?」
「おまえが?犯人は190近い大男だぞ?」
青年はせいぜい170前後で、細身だ。とても大男には見えない。
青年は、無邪気な笑顔を見せ、椅子を一回転させた。
「大男は逃げた奴だろ?犯人は俺だよ。」
訳の分からない回答に、男は首を傾げた。
すると、青年は再び無邪気に笑い、説明を始めた…

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