ドアーズ・1
私は、彼と暮らし始めて約5年。築30年と古いマンション、玄関のドアを開け閉めする度に金属音がする。
そんな古いマンションでの話。
7月3日―\r
真夏のムシムシとする夜中。
外で何匹かの猫たちが、鳴いている。
彼は、ベッドで寝息を立てていた。
ドンドンドン…ドンドンドン!!!!
玄関を、かなり強い力で叩く音が部屋中に響く。
誰だろう…こんな時間に…?
時計を見ると、夜中の2時。
玄関のチェーンを外し、鍵を開けてゆっくりとドアを開ける。
【ニァオ〜ン】
猫? さっきまで何匹かで鳴いていた内の1匹だろうか。
「お腹空いてるの?ごめんね。今何にもないの。」
玄関のドアを手で押さえ、しゃがみこんだ…その時。
マンションの廊下の先に、作業着に帽子を被った男性が座りこんでいる。
なんだろう…と思った時、男性はこちら側に倒れ、咳をして血を吐いた。
大きな声で彼を呼んだ。
しかし、反応がない。
玄関から離れ、彼を揺すり起こす。
「玄関近くで人が倒れてる。救急車、呼ばなくちゃ!」
「うるせぇな…なんだよ。」
と彼は焦りもせず、ゆっくりと玄関に向かい廊下を見た。
「おい。誰もいないじゃないかよ!!こっちは、疲れてるんだよ。」
そんな…。急いで玄関に向かい廊下を見たが、血の跡も男性もいなくなっていた…。続く
そんな古いマンションでの話。
7月3日―\r
真夏のムシムシとする夜中。
外で何匹かの猫たちが、鳴いている。
彼は、ベッドで寝息を立てていた。
ドンドンドン…ドンドンドン!!!!
玄関を、かなり強い力で叩く音が部屋中に響く。
誰だろう…こんな時間に…?
時計を見ると、夜中の2時。
玄関のチェーンを外し、鍵を開けてゆっくりとドアを開ける。
【ニァオ〜ン】
猫? さっきまで何匹かで鳴いていた内の1匹だろうか。
「お腹空いてるの?ごめんね。今何にもないの。」
玄関のドアを手で押さえ、しゃがみこんだ…その時。
マンションの廊下の先に、作業着に帽子を被った男性が座りこんでいる。
なんだろう…と思った時、男性はこちら側に倒れ、咳をして血を吐いた。
大きな声で彼を呼んだ。
しかし、反応がない。
玄関から離れ、彼を揺すり起こす。
「玄関近くで人が倒れてる。救急車、呼ばなくちゃ!」
「うるせぇな…なんだよ。」
と彼は焦りもせず、ゆっくりと玄関に向かい廊下を見た。
「おい。誰もいないじゃないかよ!!こっちは、疲れてるんだよ。」
そんな…。急いで玄関に向かい廊下を見たが、血の跡も男性もいなくなっていた…。続く
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