ドアーズ・5
携帯は、バイブ音を鳴らしガタガタと揺れている。
「早く出ろよ!」
「だって、さっきまで繋がらなかったのに…」
「はぁ?また気のせいだよ!!いいから、出ろよ!何かあったら、電話替わってやっから。」
彼の剣幕に負け、携帯を開く。【非通知】
夜中の2時過ぎに非通知…?
通話ボタンを押し、携帯を耳に当てる。
(コツコツコツ…)
足音…?携帯を耳から離してみたが、聞こえない。
このマンションじゃ、ない?
(コツコツ…ガッチャン!ガサガサ…)
何をしているの?耳を澄まして、電話の向こうの音に神経を集中させる。
(ズブッ!!…………)
何も聞こえなくなった。と、思った時
(【ギャーーーーー!!】)
女性の悲鳴が聞こえた。
思わず携帯を手放す。
「おい!どうした?」
私の顔は、蒼白だったろう。 頭が回らず、恐怖で震えるしかなかった。
彼が携帯を持った時には、もう既に通話は切られていた…。
また、半狂乱に陥った私を彼が支えてくれた。
「何が聞こえた?大丈夫か?」
彼の問いかけに、答える気力がなかった。
電話の主は、あの作業服の男なのだろうか?
悲鳴の声の主は、誰なのだろうか?そんな事が頭を回った。
続く
「早く出ろよ!」
「だって、さっきまで繋がらなかったのに…」
「はぁ?また気のせいだよ!!いいから、出ろよ!何かあったら、電話替わってやっから。」
彼の剣幕に負け、携帯を開く。【非通知】
夜中の2時過ぎに非通知…?
通話ボタンを押し、携帯を耳に当てる。
(コツコツコツ…)
足音…?携帯を耳から離してみたが、聞こえない。
このマンションじゃ、ない?
(コツコツ…ガッチャン!ガサガサ…)
何をしているの?耳を澄まして、電話の向こうの音に神経を集中させる。
(ズブッ!!…………)
何も聞こえなくなった。と、思った時
(【ギャーーーーー!!】)
女性の悲鳴が聞こえた。
思わず携帯を手放す。
「おい!どうした?」
私の顔は、蒼白だったろう。 頭が回らず、恐怖で震えるしかなかった。
彼が携帯を持った時には、もう既に通話は切られていた…。
また、半狂乱に陥った私を彼が支えてくれた。
「何が聞こえた?大丈夫か?」
彼の問いかけに、答える気力がなかった。
電話の主は、あの作業服の男なのだろうか?
悲鳴の声の主は、誰なのだろうか?そんな事が頭を回った。
続く
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