無責任万万歳!(2)
僕は今、覆面パトカーで護送されている。
実に信じがたい出来事に、ただ窓に映る見慣れた風景を追っていた。
運転しているのは久保刑事(若いほう)で、左後部座席に坂井刑事(ベテラン?)が腰掛けている。その横の僕のほうにちらちらと目を向けては、手元の資料を確認している。
(なんでこんなことに…)
逮捕すると突然言われて、思わず、「ハイ?」と聞き返してしまった。一瞬、頭がフリーズしたのだ。
「逮捕状も出てるから、早く準備してね」年上の刑事が言う。若いほうは足元に置かれていたアタッシュケースから、用紙を取り出す。
それを見て絶句した。
逮捕状。キッチリと名前から住所まできめ細かに印されている。僕は間違いなく逮捕される予定みたいだ。しかし、何故?
僕は生まれて19年、やましいことなどまったく無いと自信をもっていた。小中学校と役員は欠かさずやっていたし、近所のオバサンに「正義感あふれる子」と言わしめたくらいのいい子であったのだ。
大学受験には失敗したが…
実に信じがたい出来事に、ただ窓に映る見慣れた風景を追っていた。
運転しているのは久保刑事(若いほう)で、左後部座席に坂井刑事(ベテラン?)が腰掛けている。その横の僕のほうにちらちらと目を向けては、手元の資料を確認している。
(なんでこんなことに…)
逮捕すると突然言われて、思わず、「ハイ?」と聞き返してしまった。一瞬、頭がフリーズしたのだ。
「逮捕状も出てるから、早く準備してね」年上の刑事が言う。若いほうは足元に置かれていたアタッシュケースから、用紙を取り出す。
それを見て絶句した。
逮捕状。キッチリと名前から住所まできめ細かに印されている。僕は間違いなく逮捕される予定みたいだ。しかし、何故?
僕は生まれて19年、やましいことなどまったく無いと自信をもっていた。小中学校と役員は欠かさずやっていたし、近所のオバサンに「正義感あふれる子」と言わしめたくらいのいい子であったのだ。
大学受験には失敗したが…
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