海の見える車窓4
着いたのは先ほど汽車から見た漁村が道路を挟んで向こう側に見える一軒家だった。
二階からの眺めはさぞかし良いものだろうと想像できた。
目の前にはただただ海が広がるばかりだ。
「まぁ入ってよ、眺めは最高だからさ」
一階はいろいろ部屋の入り口があったが幸一に案内されるがまま嘉代は階段を登った。
部屋のドアを開けると奥の窓から海が見えた。
「綺麗…!すごいね、こーちゃんの部屋?」
幸一はいつの間にやら麦茶を持ってきていた。
得意気に頷くと、嘉代の頭から麦わら帽を取り上げた。
少し間をおいて幸一の顔が赤くなったのを見た気がしたが、嘉代はまた海の方に頭を向けていた。
「いいなぁ。私のアパート…蛍荘からも見える!?」
幸一はまたいつの間にやら眠ってしまっていた。
嘉代は麦茶を口に運びながらなぜ幸一が自分を迎えに来たのかという疑問について考えた。
幸一の部屋には小学校の卒業式で最後に2人で撮った、嘉代が泣きベソをかいてそれを幸一が笑いながら撫でている写真が飾ってあった。
それを見て嘉代はひとりで顔を紅らめてしまった。
二階からの眺めはさぞかし良いものだろうと想像できた。
目の前にはただただ海が広がるばかりだ。
「まぁ入ってよ、眺めは最高だからさ」
一階はいろいろ部屋の入り口があったが幸一に案内されるがまま嘉代は階段を登った。
部屋のドアを開けると奥の窓から海が見えた。
「綺麗…!すごいね、こーちゃんの部屋?」
幸一はいつの間にやら麦茶を持ってきていた。
得意気に頷くと、嘉代の頭から麦わら帽を取り上げた。
少し間をおいて幸一の顔が赤くなったのを見た気がしたが、嘉代はまた海の方に頭を向けていた。
「いいなぁ。私のアパート…蛍荘からも見える!?」
幸一はまたいつの間にやら眠ってしまっていた。
嘉代は麦茶を口に運びながらなぜ幸一が自分を迎えに来たのかという疑問について考えた。
幸一の部屋には小学校の卒業式で最後に2人で撮った、嘉代が泣きベソをかいてそれを幸一が笑いながら撫でている写真が飾ってあった。
それを見て嘉代はひとりで顔を紅らめてしまった。
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