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海の見える車窓5

[160]  2007-06-05投稿
日が暮れ始め、幸一の部屋の窓には西日が鮮やかに差し込み始めた。その眩しさで嘉代は目を覚ました。

「寝ちゃった…!ごめんなさい!こーちゃ」

目の前には幸一と見覚えある女性が立っていた。幸一の母親だ。

「美早紀さん!」

小学校の頃、嘉代は幸一のお母さんを名前で呼んでいた。とても美人で優しく、嘉代の憧れの人だった。

「嘉代ちゃんお人形さんみたいになっちゃって」

うっとりしたように美早紀は嘉代を見つめた。

「中身は変わってなかったけどな」

「そりゃあんたもでしょうが。下行ってお父さん手伝ってきな」

言われるがまま幸一は下へと下りていった。
美早紀は床に座ると嘉代をじっと見つめた。

「嘉代ちゃん、家で暮らさない?」

嘉代は耳を疑った。
しばらく表情も作れなかったが、
「え?」
という小さい声が出た。

「実は実代(ミヨ)ちゃんから相談されててね」

「お母さんが……!」

「自分がもしもの時には、もし良ければ住まわせてやってって」

しかし嘉代は首を横に振った。いくら幼なじみの家でもそこまで甘えるわけにはいかない。

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