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黒い天使 白い悪魔 ?

[242]  鴇色猫  2007-06-05投稿

「ルイー!ご飯だよ〜!!」

「はーい!」


寝床から這い出して、服を着替える。
今日もスッキリと目が覚めた。

「よしっ」

洗顔その他を済ませ、鏡を片手に背中を確認する。

翼は見えない。

1階へと階段を降りて…

「おはようございます!」

「あぁ、おはよう。」


朝食の支度を手伝う。

「ルイはほんとに良い子だねぇ。天使みたいだ。」

「(一応天使だけど?)
ありがとうございます。でも、お世話になってるんだし、これくらい」

コポポ…
紅茶を淹れる。

「当然ですよ」

「ありがとねぇ。」


人の良さそうな初老の女は、目を細めて喜んでくれる。

こんな風に笑ってくれる人、今まで居たっけ?

「さ、食べましょ。」



僕は今、下界に居る。
人間が一杯居る世界だ。
 天界から魔界に追放された僕だけど、魔界はやっぱり、僕にとって暗すぎて、何も見えなかった。
おまけに、遠くの方から悪魔らしき声が一杯聞こえて…

(兎に角、少しでも明るい所へ…!)

よろめきながら、微かな光へと歩いていった。

そして辿り着いたのが、下界。

天界は純粋な光。
魔界は純粋な闇。
下界は双方の混濁。

だから天使が魔界に行けば盲目と同じ。だが下界ならば、少々薄暗くとも、目は見える。

そう教わった。


僕は光と闇の境目を見つけ出し、そこに逃げ込んだ。というワケだ。



「ルイ、ちょっとそこのバターを取ってくれるかい?」

この人は、下界に来て途方に暮れていた僕を拾ってくれた人。
名前は『マリア・フェンベル』

僕を本当の子供みたいに可愛いがってくれる。



朝食の片付けをしたら、学校。

「行ってきま〜す!」

「気をつけてね。」


この暮らしにも、大分慣れた。

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