海の見える車窓6
「嘉代ちゃん、私たちはここで一緒に暮らして欲しい。バカ息子と一緒に住むのは大変だろうけど、女の子がひとりで住むのはやっぱり危ないよ」
この返答に関しては反応しようがなかった。事実だ。
「でも、ダメです」
「実代ちゃんとは中学からの親友だったんだよ、それに嘉代ちゃんも放っておけない。実代ちゃんを見てるみたいだしね…」
嘉代ははっとした。美早紀も実代が、母が亡くなってショックを受けているんだ。私が一緒に居ることでそのショックが和らぐなら…………でも……
「それでも……すみません」
「そうかい?幸一も嘉代ちゃんが来てくれれば喜ぶと思うんだけど…」
こーちゃんが…?
こーちゃん、喜んでくれる?
「あいつ嘉代ちゃんにベッタリだから」
嘉代は紅くなった顔を美早紀に見せてしまったが、最後の美早紀のだめ押しにはにかんだ。
「この卒業式の写真があいつの一番の宝物なんだってさ」
「こ、あー……幸一くんが良いって言ってくれてるんですか?お父さんも?」
「当たり前だよ!じゃあ決まりだね!!」
「あ、よろしくお願いします!!」
嘉代は驚くしかなかった。
嬉しさのあまりに。
この返答に関しては反応しようがなかった。事実だ。
「でも、ダメです」
「実代ちゃんとは中学からの親友だったんだよ、それに嘉代ちゃんも放っておけない。実代ちゃんを見てるみたいだしね…」
嘉代ははっとした。美早紀も実代が、母が亡くなってショックを受けているんだ。私が一緒に居ることでそのショックが和らぐなら…………でも……
「それでも……すみません」
「そうかい?幸一も嘉代ちゃんが来てくれれば喜ぶと思うんだけど…」
こーちゃんが…?
こーちゃん、喜んでくれる?
「あいつ嘉代ちゃんにベッタリだから」
嘉代は紅くなった顔を美早紀に見せてしまったが、最後の美早紀のだめ押しにはにかんだ。
「この卒業式の写真があいつの一番の宝物なんだってさ」
「こ、あー……幸一くんが良いって言ってくれてるんですか?お父さんも?」
「当たり前だよ!じゃあ決まりだね!!」
「あ、よろしくお願いします!!」
嘉代は驚くしかなかった。
嬉しさのあまりに。
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