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海の見える車窓7

[158]  2007-06-05投稿
父親へ手紙を書くと、幸一くんの家族にくれぐれも迷惑をかけないようにとだけ注意書きされた簡単な返事が仕送りとともに送られてきた。
嘉代は幸一の隣の空き部屋をもらっていた。
この部屋に関しても意外な事実、そして、悲しい事件があった。
幸一には妹がいたはずだった。小学校の高学年あたりから見かけなくなったが、どうしたのかと幸一に尋ねると生まれつきの病気により亡くなったということだった。中学生になったらこの部屋に妹が住むはずだったと悲しげだがどこか吹っ切れた表情で幸一は語った。

「変わりにまさか嘉代ちゃんが住んでくれるなんてな」

笑顔で答えてくれた幸一の顔を思い出すと泣けてきた。
感謝してもし足りない。

父の手紙を窓際に置くと海岸で船の掃除をしている幸一が目に入った。なんとここに越してきた理由の一つに幸一のお父さんが漁師だったということもあった。これはさすがの嘉代も知らなかった。
そんな父を手伝っていた幸一は嘉代の何倍も大人っぽくなり、たくましくなっていたというわけだった。
嘉代もこの家に来てからは家事全般を手伝うようになっていた。

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