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海の見える車窓10

[171]  2007-06-05投稿
明くる日、嘉代はお使いを頼まれ、バスでスーパーまで行くことになった。バスは行き帰りで一本ずつしか出ておらず、これを逃すと徒歩で帰る羽目になってしまうという恐ろしい町だった。

バスは一時間近くを要してスーパーのある隣町まで走るので睡眠にはもってこいだった。
だが、若いバスの運転手さんは一人だけの乗客の嘉代にいろいろ話しかけてきた。

「都会から来たんだ〜、べっぴんさんだね〜」

顔のわりに話すのは随分年寄りじみた言葉だ。

「運転手さんおいくつですか?まだ20代ですよね?」

「よく分かるね。23だよ。まだ新米だけど、運転手は親父と俺だけだからさ〜」

嘉代は人手不足にもほどがあるだろうと驚いたが、だんだん眠くなってきてしまい、運転手さんの名前や、趣味やら、興味のあることを聞きそびれてしまった。

嘉代はお使いを難なくこなし、再びバスに乗ったが、今度は親父さんの方で無口だったため何も聞けず終いだった。

家に帰ると美早紀が興味津々で聞いてきた。

「やっぱりあの息子さん誰にでもべっぴんさんだねって言うのよ。上手よね〜!」

自分の予想が当たっていたらしく美早紀はえらく上機嫌だった。

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