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ファントムキッズ(5)

[332]  緑 光  2007-06-06投稿
目の前で人が殺されるのは初めてだった。男は呆然と青年の死体を見つめた。
「いやいや…依頼人さんごめんよ。もう一回内容を説明してくれ。」
男がポカンとしていると、長髪の男が、椅子の上の死体を蹴り落として椅子にドスンと座った。
「わりぃ。自己紹介しないとな、俺は…そうだな…キングだ。それで、そこのチビがジャック。そっちの色男がクインだ…うん。それがいい。であんたは?」
「三島だ…三島竜一。」
男の声は震えていた。
当然だ。あんな“映像”を見せられたら誰だってこうなる。血の臭いがかすかに部屋にたちこめ始めていた。
「ジャック、死体処理お願い。臭くて仕事にならねー。」
見た目は高校生ぐらいに見えるTシャツの青年、ジャックは、
「ちぇっ…」
と舌打ちして、ボスの死体を重そうに引きずり出した。長身で色白のクインが丁寧に床板をはずすと、その床板の下だけかなり深い穴があいていて、ジャックは死体をそこに落とした。
穴の底が騒がしい。
「あの下は?」
男は恐る恐る訪ねた。
「ボスが飼ってたピラニアの水槽。」
ジャックが穴をのぞき込みながら言った。

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