携帯小説!(PC版)

死に際

[333]  グレイブ  2007-06-06投稿
いきなり、だったから


自分が死ぬなんて想わなかった。




力を入れても
腕は動かない。


聞こえるものは、サイレンの音。




でもこれで、よかったのかもしれない。





生きていくなんて、簡単なようで難しい事柄を


しなくて


済むのだから





やっと

君の所へ行ける。





気付いた所は

病院の一室。





安堵とも、落胆ともいえない感覚





コンコン





「入るよ?」





聞き覚えのある声に、僕は胸を弾ませた。

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