夕暮れの日に〜機械の町 その3〜
驚くほど安い料金を払い、店をあとにした。
ラトはさっきから口をきいてくれない。
「ごめんね、ラト。」
返事はない。
ここで俺の本心が暴発する。
「あのね、ラトが可愛くてさ・・つい。・・・ごめん」
横を見ると「あきれた」
と言いたそうなラトの横顔があった。それでもさっきよりは表情が柔らかい。
まずい。
またここで何かやったりしたら、二度と口をきいてくれないかもしれない。
そっと、その頭を撫でる。
少し驚いた様子だったけど、気持ち良さそうに、目を細める。
よかった。
いつもラトが怒るときは僕が悪いんだけど。
そのまま歩いていくと、
少し広い所にでる。
「ねぇ、トト・・・」
「うん。」
微かに、でもはっきりと、「ソレ」は僕たちの鼻を突く。
火薬の匂い
ーーカチンッ
並の人間には聞き取れ無いようなこの音を合図に、僕とラトはそれぞれ左右に飛びのいた。
一瞬の閃光と衝撃音が、僕がさっきまでいた地面をえぐる。
ラトはさっきから口をきいてくれない。
「ごめんね、ラト。」
返事はない。
ここで俺の本心が暴発する。
「あのね、ラトが可愛くてさ・・つい。・・・ごめん」
横を見ると「あきれた」
と言いたそうなラトの横顔があった。それでもさっきよりは表情が柔らかい。
まずい。
またここで何かやったりしたら、二度と口をきいてくれないかもしれない。
そっと、その頭を撫でる。
少し驚いた様子だったけど、気持ち良さそうに、目を細める。
よかった。
いつもラトが怒るときは僕が悪いんだけど。
そのまま歩いていくと、
少し広い所にでる。
「ねぇ、トト・・・」
「うん。」
微かに、でもはっきりと、「ソレ」は僕たちの鼻を突く。
火薬の匂い
ーーカチンッ
並の人間には聞き取れ無いようなこの音を合図に、僕とラトはそれぞれ左右に飛びのいた。
一瞬の閃光と衝撃音が、僕がさっきまでいた地面をえぐる。
感想
感想はありません。
「 グレイブ 」の携帯小説
- 夕暮れの日に〜争いの国・その4〜
- 夕暮れの日に〜争いの国・その3〜
- 夕暮れの日に〜争いの国・その2〜
- 夕暮れの日に〜争いの国〜
- 夕暮れの日に〜機械の町 完結〜
- 夕暮れの日に〜機械の町 その5〜
- 夕暮れの日に〜機械の町 その4〜