トルコのマーチ〜リズム.1
「君は、すごく変わったリズムで弾くんだね」 彼女は何も言わないで僕をただ見ている。
「他のマーチやベートーベンも、なんていうか、その独特な感じ、なのかな?」
緊張しているのがわかる。めったにないほどに。自然に手や指が頬などの顔にいく。普段緊張してもしない仕草なのに。 まだ彼女は何も言わない。彼女が本当にそこにいるのかが不安になってきた。
「僕もピアノを小さい時からやってるんだ。17年生きてきて、ピアノは今年で15年目になるけど、こんなに上手なトルコ行進曲を初めて聞いたよ。」
彼女の反応を今度は黙ったまま彼女を見据え、じっと待ってみた。黙っているのも彼女を見るのもひどく疲れる感じがした。実際どんなに体を動かすよりも、どんなに頭を働かせるよりもそれは疲れを感じさせた。額やら手のひらやら至る所から汗がにじみでるのがわかる。
「知ってる…」
彼女は少しだけ鍵盤に目を戻しながら言った。でもひどく緊張していたせいかうまく聞き取れなかった。
「えっ?」
「ピアノ。やってたこと、知ってるわ」
〜リズム 続く
「他のマーチやベートーベンも、なんていうか、その独特な感じ、なのかな?」
緊張しているのがわかる。めったにないほどに。自然に手や指が頬などの顔にいく。普段緊張してもしない仕草なのに。 まだ彼女は何も言わない。彼女が本当にそこにいるのかが不安になってきた。
「僕もピアノを小さい時からやってるんだ。17年生きてきて、ピアノは今年で15年目になるけど、こんなに上手なトルコ行進曲を初めて聞いたよ。」
彼女の反応を今度は黙ったまま彼女を見据え、じっと待ってみた。黙っているのも彼女を見るのもひどく疲れる感じがした。実際どんなに体を動かすよりも、どんなに頭を働かせるよりもそれは疲れを感じさせた。額やら手のひらやら至る所から汗がにじみでるのがわかる。
「知ってる…」
彼女は少しだけ鍵盤に目を戻しながら言った。でもひどく緊張していたせいかうまく聞き取れなかった。
「えっ?」
「ピアノ。やってたこと、知ってるわ」
〜リズム 続く
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