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毒舌君主[十八]

[235]  73  2007-06-06投稿
―昭久と志保の話をしようか
修は静かに語りだした。
「志保は気管支の病気でね。体が弱かったんだ。昭久と志保は幼なじみ。俺は高校ん時に昭久と友達になったから志保と知り合ったのもその時だな…」
修は昔を懐かしむ様に目を細める。
―志保はすごく綺麗な子だった。そりゃあ、もう驚くほど。でも見た目に反して、かなり毒舌だった。
最初の頃、俺、『メガネ』って呼ばれてたからね。え、名前で読んでくれないの?みたいな。
昭久にちょっと似てたかな。いや、かなり似てた。
だから昭久と志保、似た者同士、よく喧嘩してたよ。二人とも意地っ張りだから。
―でも俺から見ても昭久と志保がお互いに想いあってるのなんてまるわかりだったからね。もどかしいのなんのって。

志保の夢は、『世界のいろんな国をみてまわること』
昭久の夢は、『自分の店をもつこと』

志保はずっと入院していたし、世界をみてまわるなんて、夢のまた夢の話だ。
先に夢を叶えたのは昭久のほうだった。
その頃から志保の病状はあまり良くなくなってきたんだ。
昭久は弱音を吐く志保を励ますためにある約束をする。

『―俺が店頑張って、金貯めてお前の夢、叶えてやるから。早く元気になれ』

その時志保はすごく嬉しそうな笑顔をみせた。

続く

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