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星の欠片

[306]  映画監督になりたい若者  2007-06-07投稿
『待てよ!晴也!!てめー1人でかっこつけてんじゃねぇよ。』

…。

今から約30分前。

俺の名前は沢井 浩二(さわい・こうじ)。この春から晴れて高校1年生。
この物語の主人公…。多分だけど…

放課後。体育館内。倉庫の中で事件は起きた。

我がクラスの美しき委員長、月島 蓬(つきしま・よもぎ)ちゃんが先輩達に襲われた。
ちなみに俺は委員長に少し興味があったんだ。

その日、たまたま忘れ物を取りに、教室に戻ってきた俺は、机の上のバッグからまだ委員長が校内にいる事を知り、捜してみる事にしたんだ。
まず最初に向かったのが体育館。ラッキーだったのか、それともアイツに会ったからアンラッキーだったのか…。
まぁ、アイツについてはまた後で話すよ。

そんで体育館内に入ってみたら、なんと!委員長が数人の先輩達と倉庫に入っていくではないか!

俺はショックだったね。
あぁ〜、委員長ってあんな軽い女だったのか…ってさ。
今思えば俺は馬鹿だったんだ。

とりあえず委員長と先輩が入っていった倉庫の前までコッソリ近付いてみた。
すると
『やめてー!』

…!?
かすかにだが、今委員長の声が。
助けにいかなくては…
でも正直恐くてすぐには動けなかった。
そんなこんなしている時だった。
『どけっ』 ドンッ!
後ろから思いきり肩をぶつけられた。
アイツだった。

諸星 晴也。(もろぼし・せいや)

『ってめぇ!』…とは言えなかった。 つくづく自分の情けなさには嫌になる。

晴也は倉庫のドアの前に立つと、なにひとつ表情を変えず、ドアを開けた。



一瞬だった。
晴也の強さは同じ1年とは思えなかった。
中にいた三人の先輩達はボコボコにされた。

委員長はテープで口を封じられていて、乱れていたがギリギリのタイミングだったらしく、助かった。
晴也は委員長のテープを外すとスタスタと体育館から出て行った。

俺はそこにいるのが恥ずかしくなった。なにひとつしてない。

何がある訳でもないが俺は晴也を追った。
ただ、今の俺にはそれしかできなかったんだ。


体育館の外に出ると、すぐに晴也の後ろ姿を確認することができた。
俺は叫んだ。

『待てよ!晴也!!てめー1人でかっこつけてんじゃねぇよ。』





ここから始まったんだ。
俺の青春!?ストーリーが。

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