三つの愛を
物語の前には前書きというものがあるがこの物語には書きません。見ていただいて何かを得ていただければ幸いです
「おーい、かな!待った?」「おせーし、早くきてよ」
前者は須永 竜(仮名)22歳の少し抜けている一般男性である。
そんな男に少々待たされてご立腹な後者、美月かな(仮名)竜よりも二つ年上の気の強い女性である。
「なぁなぁ、今からどこいく?あっ!お腹すいてない?」
かなはうつむき黙りこんだ。「…ごめん、なんか嫌な思いさせてばっ…」
「またそうやってウジウジとするでしょ?!少しは引っ張るようにさ、アタシの前を悠々と歩いてみたらどうなの?!もう帰る!」
「わかった…」
バシンっ!!!見事なまでのクリーンヒットビンタ、格闘家ですらこんなに綺麗にきめることはできないであろう。
二人は駅へと歩いていた、端から見れば怒られた弟と叱り終わった姉という風景だ、そんな時でも竜は彼女を決して責めたりせず自問自答をしていた、なにが悪いのだろうどうすればいいのかをずっと考えていた、そう彼は優し過ぎたのだ、あまりにも美しくも鋭い刺をもつ薔薇のように…
二人は駅のホームに着いて沈黙のまま電車を待っていた。
「俺はこのままでいいのかよ!なんか言いたいことあるだろ!」パーン…電車が無情にもホームに入ってきた電車のライトが竜に影を落とす。
「またこんなんだ、いつもこうなんだ俺…なんなんだよ」そんな状況でもかなは竜をみることもなく電車にまっすぐ向かう、白線のところまでいくとカナは口を開いた。「ねぇ、六月ってよく雨降るね、やだな、人間はどんなときであれ生まれてくるときは涙という雨を降らせながら生まれてくるのに六月なんて雨でいっぱい、ヤんなるよ。今年の6月3日はまた雨だね、あたしの中にも雨降り出しちゃった、はれてくれることしか考えてなかったからブルーだよ、じゃ電車乗るね。」「6月3日…待って!!!!!!」プシュー、窓越しに見る彼女の顔は雨という涙をまた流していた。6月3日はカナの25回目の誕生日だった。
「なんしよんのかっちゃ俺、ほんっとに…」
「おーい、かな!待った?」「おせーし、早くきてよ」
前者は須永 竜(仮名)22歳の少し抜けている一般男性である。
そんな男に少々待たされてご立腹な後者、美月かな(仮名)竜よりも二つ年上の気の強い女性である。
「なぁなぁ、今からどこいく?あっ!お腹すいてない?」
かなはうつむき黙りこんだ。「…ごめん、なんか嫌な思いさせてばっ…」
「またそうやってウジウジとするでしょ?!少しは引っ張るようにさ、アタシの前を悠々と歩いてみたらどうなの?!もう帰る!」
「わかった…」
バシンっ!!!見事なまでのクリーンヒットビンタ、格闘家ですらこんなに綺麗にきめることはできないであろう。
二人は駅へと歩いていた、端から見れば怒られた弟と叱り終わった姉という風景だ、そんな時でも竜は彼女を決して責めたりせず自問自答をしていた、なにが悪いのだろうどうすればいいのかをずっと考えていた、そう彼は優し過ぎたのだ、あまりにも美しくも鋭い刺をもつ薔薇のように…
二人は駅のホームに着いて沈黙のまま電車を待っていた。
「俺はこのままでいいのかよ!なんか言いたいことあるだろ!」パーン…電車が無情にもホームに入ってきた電車のライトが竜に影を落とす。
「またこんなんだ、いつもこうなんだ俺…なんなんだよ」そんな状況でもかなは竜をみることもなく電車にまっすぐ向かう、白線のところまでいくとカナは口を開いた。「ねぇ、六月ってよく雨降るね、やだな、人間はどんなときであれ生まれてくるときは涙という雨を降らせながら生まれてくるのに六月なんて雨でいっぱい、ヤんなるよ。今年の6月3日はまた雨だね、あたしの中にも雨降り出しちゃった、はれてくれることしか考えてなかったからブルーだよ、じゃ電車乗るね。」「6月3日…待って!!!!!!」プシュー、窓越しに見る彼女の顔は雨という涙をまた流していた。6月3日はカナの25回目の誕生日だった。
「なんしよんのかっちゃ俺、ほんっとに…」
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