殺し合いごっこ‐LAST CHAPTER‐15
昨晩降っていた雪は未明に雨へと変わり雪は跡形も無く消えている。
その雨すら今は止み、雲の切れ目から朝日がこぼれ、皆を平等に照らしている。
関東地方に雪を振らせた南岸低気圧の影響で波は高くサーファー達が求める様な波が次々と押し寄せては引き、その繰り返しがいつまでも続いている。
千葉県南房総市和田浦。
この海岸はサーファー達の間でも人気の高い海岸で一年中サーファー達で賑わう海岸…
というのは現世での話で
ここは天界の千葉県南房総市和田浦。
何年も続く混乱によりサーフィンを楽しむ余裕のある若者など居ない。
そしてこの海岸にはサーファーの変わりにスマトラの巨大津波を彷彿と させる様なたくさんの黒いスーツを着た男達の死体。
そしてその死体をに動じる事も無く佇む黒いスーツを着て黒く輝く刀を持った一人の美青年が居た。
美しくそして冷たい青年は刀を鞘へと納める。
「これで俺の力が分かっただろ?
こそこそと隠れないで出てこい。」
青年は誰も居ない海岸で一人叫んだ。
返事は言葉では無く、弾丸で返って来た。
その弾丸の軌道は確実に青年の後頭部を捕らえていた。
しかし軌道が正しくても当たる前に標的が消えたのなら意味は無い。
「うぅっ・・・」
数秒後、海岸に隣接する防砂林の中から呻き声が聞こえた。
青年は防砂林の中を貫く道路へと踊り出た。
そこには青年と同じく黒いスーツを着た男が立っていた。
「流石だな。
やはり原田兄弟はタダ者では無いと言う事か。
80人俺の下僕をたった5分で全滅させるとは。」
そう言うと男は袖に付いているファスナーを開けた。
すると両腕は見る見る内に赤い鱗の様なもので覆われた。
「誠、お前に聞いておきたい事がある。
何故摩羅様に一番愛されたお前が彼女を裏切ったんだ?」
その雨すら今は止み、雲の切れ目から朝日がこぼれ、皆を平等に照らしている。
関東地方に雪を振らせた南岸低気圧の影響で波は高くサーファー達が求める様な波が次々と押し寄せては引き、その繰り返しがいつまでも続いている。
千葉県南房総市和田浦。
この海岸はサーファー達の間でも人気の高い海岸で一年中サーファー達で賑わう海岸…
というのは現世での話で
ここは天界の千葉県南房総市和田浦。
何年も続く混乱によりサーフィンを楽しむ余裕のある若者など居ない。
そしてこの海岸にはサーファーの変わりにスマトラの巨大津波を彷彿と させる様なたくさんの黒いスーツを着た男達の死体。
そしてその死体をに動じる事も無く佇む黒いスーツを着て黒く輝く刀を持った一人の美青年が居た。
美しくそして冷たい青年は刀を鞘へと納める。
「これで俺の力が分かっただろ?
こそこそと隠れないで出てこい。」
青年は誰も居ない海岸で一人叫んだ。
返事は言葉では無く、弾丸で返って来た。
その弾丸の軌道は確実に青年の後頭部を捕らえていた。
しかし軌道が正しくても当たる前に標的が消えたのなら意味は無い。
「うぅっ・・・」
数秒後、海岸に隣接する防砂林の中から呻き声が聞こえた。
青年は防砂林の中を貫く道路へと踊り出た。
そこには青年と同じく黒いスーツを着た男が立っていた。
「流石だな。
やはり原田兄弟はタダ者では無いと言う事か。
80人俺の下僕をたった5分で全滅させるとは。」
そう言うと男は袖に付いているファスナーを開けた。
すると両腕は見る見る内に赤い鱗の様なもので覆われた。
「誠、お前に聞いておきたい事がある。
何故摩羅様に一番愛されたお前が彼女を裏切ったんだ?」
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