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優しい詞

[289]  泣けない金糸雀  2007-06-09投稿


嬉しかったよ。

貴方がいつも言ってくれた詞。

毎日、毎日、会う度に言ってくれたね。

時には耳元で囁いてくれた。


ちょっとしたすれ違いでケンカしちゃった後も言ってくれたよね。



だから、いつの間にかその詞が当たり前になってた。

自分でも気づかないうちに。



その詞の意味さえも麻痺して分かんなくなってた。




あの日を境に二度と聞けなくなるなんて思ってもみなかったから・・




貴方は、私から、この町から、この世界から・・・




消えた




知らなかった。

だって、思いもしないよ。


そんな事


居なくなっちゃうなんて・・



ねぇ?

今、貴方は何をしていますか?

この綺麗な星空を知っていますか?


私は知っています。

だから、貴方の分までこの星空を見上げるね。



亡くなった貴方に捧ぐ―‐

“大好き“



end.

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