優しい詞
嬉しかったよ。
貴方がいつも言ってくれた詞。
毎日、毎日、会う度に言ってくれたね。
時には耳元で囁いてくれた。
ちょっとしたすれ違いでケンカしちゃった後も言ってくれたよね。
だから、いつの間にかその詞が当たり前になってた。
自分でも気づかないうちに。
その詞の意味さえも麻痺して分かんなくなってた。
あの日を境に二度と聞けなくなるなんて思ってもみなかったから・・
貴方は、私から、この町から、この世界から・・・
消えた
知らなかった。
だって、思いもしないよ。
そんな事
居なくなっちゃうなんて・・
ねぇ?
今、貴方は何をしていますか?
この綺麗な星空を知っていますか?
私は知っています。
だから、貴方の分までこの星空を見上げるね。
亡くなった貴方に捧ぐ―‐
“大好き“
end.
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