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幕の降ろし方

[276]  あこん  2007-06-09投稿
「不満です。」
高崎美玖が呟く。
「何が。」
その対面に座るは笠木広人。
「同じく不満です。」
さらに続けるは間宮鈴子。
「だから何が。」
広人は訳も分からずに嘆息する。
「カナちゃんは何気に絡んでたのに。」
「作者の気紛れだ、しょうがない。」
落ち込んでいる美玖に掛ける言葉は広人には思い付かない。
「私は匠の幼馴染みとしていろいろあるはずだったのに。」
「普通すぎたからな。由良先輩の方が面白かったし。」
鈴子にも同様である。
「ヒロ、あんた誰の味方?」
「そうよ笠木くん。」
目を細める美玖と睨む鈴子。
「作者の味方だ。一応主人公だし。」
はっきりと言った広人に対し、美玖は両手を軽く握って近付く。
「待て、アクションシーンに移行しようとするな。文字数が足りなくなる。」
「前後編に分ければ問題無いわよ!」
一言叫んで、美玖は広人に飛び掛かった。
「そんな気力は無いと思うのでそんなことにはならないでしょうが。」
鈴子は一人、広人が一方的に殴られるのを眺めている。
「私はお気に入りのはずだったのに、すぐに退場させられたしね。」
何故か他校の生徒が入ってきた。
「あ、どうも。要未優です。」
さばさばした感じで笑う未優。
「あぁ、私よりもキャラの立っている要さんですか。」
「小さな殺気を感じるけれど、まあいいか。…ところで日下部さんはいないのかい?」
未優は以前知り合った女子の姿を探す。
「あぁ、カナリは田舎に帰ってる。そもそも、なんで時制が夏休みなのに俺達学校にいるんだ?」
多少ずたぼろになった広人が参加する。
「アクションは割愛かい?」
「こんなあとがき的な所を長編にしてしまってもな。」
美玖が疲れた様子でやってくる。
「というかそんな長くなる程立派な動きは出来ないわよ。」
「こらミク。そろそろ字数足りなくなるから無駄話は挟むな。」
「笠木くんもね。」
鈴子が最後の台詞を言い終わる。
「…間宮は今ので最後か。」
広人は手を合わせた。次は広人の番だが。
「そして誰もいなくなった、てのは避けたいわね。」
「そうだね。悲劇でもあるまいし。」
美玖も未優も黙った。
では、作者として。
読んでくださってる方々、ありがとうございました。
強引な終わりですが、こちらのシリーズは一応の完結です。
本当にありがとうございました。

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