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TwIN wORLD 朝、夜更け

[199]  I'll.  2007-06-10投稿
また朝が来た。
別に朝なんて迎えたくて迎えてるんじゃない。
新聞配達のバイクの音。会社によって時間が違うから何度も聞こえる。僕は窓からその姿を見る。ああ、いいね。あなた方は。自分のすべき事に対してこんな朝早くから取り掛かれる。派手な黄緑のジャンパーが薄灰色の地面から映えて見える。カラスの鳴き声。君達も餌を求めてこんな朝早くから頑張ってる。大変だなぁ。おもむろに時計を見てみる。
4:20。みるみる太陽が昇って来る。また朝が来た。

僕はベッドから降りて台所へ向かった。喉が渇いた。コップ一杯の烏龍茶を飲む。さて、喉も潤された事だ。部屋に戻ってまた「TwIN wORLD」の続きでもしよう。
TwIN wORLD。
今世界中で最も遊ばれているであろうネットゲーム。何百万、何千万という人が毎日狂った様に遊んでいる。僕もその一人。そして僕はこのゲームで人生を壊してしまった――。


おっともうこんな時間か。俺は時計を見てハッとした。やっぱこの後仕事だし、ちょっと寝とくかな。

獅子[この後仕事なんでそろそろ落ちるわ]
狼狽男[おーぅ]
佐奈[ぉつー]

TwIN wORLD。こんな面白いゲーム、やった事無かったぜ。ま、俺は仕事あるしハマりすぎは良くないんだけどな。そんな事を考えながら俺は暗闇に墜ちて行った――。



あーあ。獅子落ちちゃったか。あたしも学校、あるんだけどね。

佐奈[狼狽ー。どうするー?]
狼狽男[んーどうでもいいけど。Lv10の討伐でも行ってみる?]

Lv10。二人じゃそうとう頑張らなきゃクリア出来ないじゃない。

佐奈[二人じゃキツくない?]
狼狽男[じゃあ一人誘うか。]
狼狽男[お。あの人メッチャ強いぜ。誘う?]
佐奈[そうだね。誘ってみてよ。]

狼狽男[あの、一緒にLv10討伐行きませんか?]
イルア[ん?僕ですか?別にいいですけど。]
狼狽男[じゃあ今からパーティ送りますね。]



Lv10討伐。イルアさんいればきっと楽勝だろうな。はっきりいって僕と佐奈だけじゃちょっと時間かかっちゃうだろうし。
とりあえずこれ終わったら休憩かねて落ちよう。あー眠い。



こうしてTwIN wORLDの中で彼らの夜は奇妙な巡り合いの元で更けて行った――。

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