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〜Stliker〜哀編(67)

[404]  焼き魚  2007-06-10投稿
龍雅が屋上に繋がるドアを蹴破るとそこからまばゆいばかりの光が舞い込んで来た。
龍雅は左手で両目に陰を作り目が眩むのを最小限に留めようとした。
龍雅の目には五人程度のマシンガンを構えたテロリストとそれらに取り囲まれた十人程度の人質が写った。
龍雅は全力で走って屋上に出た。

龍雅(残る弾はあと四発…弾を換える時間は正直無い…残りの一人は実力行使に持ち込めば…)

龍雅の姿を見たテロリストは直ぐさま嵐のような弾丸の雨を龍雅に浴びせ掛ける。
龍雅は相手の行動を予測しワンステップ早い身のこなしでそれを回避し一発目を発砲した。
一発目は龍雅の動きについていけず慌てて向きを変える一人のテロリスト胸部に命中した。
弾丸の雨の影響で体制を崩しながらも二発目三発目を発砲した。
二発目は弾丸の激流を遡るようにテロリストの利き腕目掛けて飛んでいった。
三発目は地を這うように飛びもうひとりのテロリストの足を目指した。
二発目の弾丸は両手を撃ち抜き、三発目は右足のつま先から腱を撃ち抜いた。
足を撃ち抜かれたテロリストはその衝撃でよろめいて屋上から転落した。
龍雅は体制を崩した状態であったがそこから受け身で転がり、弾丸の雨を避けた。
直ぐに立ち上がると新たに一人のテロリストに目標を定めた。
五人から二人にまで減少した弾丸の雨をかい潜ることは龍雅にとってはたやすい事となっていた。
龍雅は棒立ちと化した目標に回り込みながら接近し目標の右側頭部に目掛けて四発目を発砲した。
至近距離での発砲であったため命中した瞬間、即死だった。
その対角線上にいた最後の一人はなおも抵抗を続けた。
弾を防ぐため龍雅は即死したテロリストに対し倒れることを許さずそれを盾にとって一気に近づいた。
龍雅はやがてその亡きがらを投げ付けるとマカロフを背広にしまい込み残った最後の一人に殴り掛かった。

校庭でストライカーに乗りこみ戦っていたテロリストはこの様子を見て動揺した。

テロリストパイロット「…た…助けないと!!」

そのストライカーが後ろを向いてマシンガンを構えた瞬間、シェイルの操るディア=パノスの飛び蹴りの餌食となった。

シェイルは顔を上げて高笑いした。

シェイル「あっはっはっは、あんた達の相手はこっちだよ!!」

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